ざっくり言うと
・チャールズ・エリスの敗者のゲームという本の紹介
・本の内容をまとめると現代の投資は誰かのミスを待つことでしか勝てない
・一部のエリートを除くすべての人に共通する理念が学べる一冊
この本の中で解りやすいたとえがあります。テニスプレイヤーについての記述です。
プロトッププレイヤーは強烈なサーブを打ち自分の力で得点でき、アマチュアなどは相手のミスショットにより得点できるという記述です。
現代の株式市場を後者のアマチュアの戦略に例えています。つまりミスを待つ形でしか株式市場では勝てないといった内容でした。
数年後にどの企業が世界の中心にいるのかは読めないというスタンスでの投資をするべきであるという内容だったと思います。間違っていたらすみません。
インデックスファンド、分散投資を長期間保有するしか弱者(敗者)が儲ける可能性は低いという話だったと思います。
投資の話ですが、人生においても同じことが言えるのではないかと気づかされた一冊です。
強い武器を持っていない自分が取れる戦略を教えてくれた気がしました。
会社の中での自分のポジションや起業にあたり自分に取れる戦略、人付きあいに至るまで敗者のゲームであると感じさせます。
さて、自分の今の仕事に当てはめてみようと思います。
電気保安業務における勝者(強者)は電気保安協会や日本テ〇ノなどの大企業です。
組織力を活かした保安体制や電力監視装置などによる付加価値、大資本を活かした新しい技術開発や経団連を通じた電力小委員会に対する働きかけなど個人では難しいことを行い顧客を奪っていきます。
弱者である個人は何が出来るでしょうか。
自分が考える結論は手広く商売をやるしか方法が無いと考えます。
分散投資の考え方です。
電気保安業務だけを突き詰め一点突破で商売を行えば、強者の新技術の投入や大規模な宣伝広告で潰される可能性が高いです。
電気保安業務に付随する技術や知識、人脈を増やしていき大企業では拾いきれない顧客を獲得するしか方法はないと考えています。
強電にだけ強い大企業に負けないよう、弱電、消防、建築、エレベーター、ビルメンテ、不動産など各分野に精通し、その地域での最適解を提示できる個人であれば大企業に負けないと考えています。
そのためには徹底した情報収集が重要ですが、胆振地方の企業はインターネット上に情報が上がっていない企業の方が多く、口コミなどの地道な情報収集が欠かせません。大変ですが大企業との差別化できる箇所と言えばこの地を這うような営業活動だと思います。
管理技術者として苫小牧に事務所を構えたので、胆振で一番施設全般を把握している事務所を目指し来年も邁進していこうと思います。
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